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ムスメ日記

コーヒーは、イマイチ飲めないんですけど。

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狩ぐらしのティエリアッティ~小さなお茶会編~

※注意※ 脳内設定甚だしいです!本気にしないように!

・・・・・・・・・・・
 ティエリアッティさんはロックオン(ニール)の住んでいる家の床下に、ヴェーダを設置しています。いずれ真のイノベイダーになるであろうせつにゃんとふたりで一緒に暮らしています。
(そろそろミルクがなくなってきたな)(せつにゃんも育ち盛りだしミルクは必要だ)(危険だが、狩に行かなくてはならない)
「せつにゃん、起きて」
「・・・んーティエー・・・」
 子猫のせつにゃんは寝起きが悪いです。低血圧なのかもしれません。
「せつにゃん。君のミルクを奪取しに行くよ」
「ミルク!」
 
 せつにゃんはマフラーをうまく巻けません
「ティエー・・・。できない・・・。」
「しょうがないな。ほら、じっとして」
「なんで僕上手に出来ないのかなぁ」
「こどもなんだから当たり前だ。大きくなったら出来るようになる」
「ほんと?ティエ」
「ああ、本当だとも。ゆっくり練習すればいい」
「うん!」

 ミルク…。ミルク…。
 ティエリアッティでは冷蔵庫の中の牛乳を取るのは無理なので、戸棚にいれてある、ポーションタイプのフレッシュを好んでもらっていきます。
「ティエ!ミルクあったよ」
「うん。これでいい。戻るよ」

「待ちな。それは植物性油脂を撹拌し、食品添加物で白濁させたもので、単純に言うとサラダ油だ。ミルクじゃない」
 !?
(見つかった!!)
 体中の四肢がこわばる。-ニンゲンニ ミツカッテハ ナラナイ-
「ティエ・・・。」
 後ろに隠れたせつにゃんが不安そうな声をあげる。

「たま~にフレッシュが減ってるとは思っていたけど、こんな小さなお客さんがいたとはね。どうした?ミルクが欲しいならそんなまがい物じゃなく本物のミルクを持っていったらどうだい?味は比べ物にならないぜ」

「な、何を・・・。」
「ああ、でも冷蔵庫がないのか?あるなら何か別の容器に入れてあげてもいいんだが。ミルクはフレッシュと違って足が早い。要冷蔵だ。」
「い、いらない!施しは受けない!」
「?別に施しって程じゃないよ。俺は一人暮らしで食生活にも無頓着だから、結構冷蔵庫の中身を勿体無い事にしちまってる事が多いんだ。手伝ってくれると助かる」
「でも!」
「ティエー。ほんもののミルク 飲みたい」
 せつにゃんの目がキラキラと輝いてこちらを見ている。
「せ、せつにゃん!」
「そっちのボウズは乗り気みたいだぜ。どうだ。困ってる俺を助けてみてはどうだ?」
「助けるー」
「こんな事・・・前代未聞だ・・・。ありえない、ヴェーダが許すはずない」
 ティエリアッティは目の前が暗くなるのを感じた。

・・・・・・・・・・・・・・・・
「俺はニール。君たちは?」
「僕せつな・えふ・せいえい。」
「ティエリアッティ・・・」
「よろしくな。二人とも。」
「なー」
「・・・・・・・・・」
 ティエリアッティは目を合わせない。ニールは意に介した様子もなく二人に話しかける。

「ところで俺は丁度熱いお茶を入れるところだったんだ。ついでに砂糖を入れた甘いホットミルク作ってやるからそこ座ってな」
 ニールはそう言ってベッドから立ち上がると、台所に立ち、取っ手のついたガラスポッドに水を入れガスの火をつけた。続いて冷蔵庫からミルク瓶を取り出すと、慣れた手つきで鍋に注ぎ、砂糖を加えた。しばらくするとガラスポッドの水がふつふつと沸き出し、お湯になる。ニールは戸棚からティーポットを取り出すと、缶から小さじ2杯ほどのお茶の葉を入れ、熱々のお湯を注ぎ込んだ。
 あの乾燥した葉っぱは何だろう?
「紅茶だ。」
「こうちゃ?」
「紅いお茶と書いて紅茶だ。味と香りを楽しむお茶だな。たっぷりのお湯の中で茶葉を蒸らし踊らせるととてもいい味と香りを楽しめるんだぜ」
 ニールはそう言うと、ガラスポッドを置いていたガスの上にミルクの入った鍋を置き火にかける。先ほどよりごく弱い火だ。鍋を回してゆっくり砂糖を溶かしていく。付近には紅茶のいい香りと、ミルクの甘い香りが漂い出した。
 ガスの火を止めしばらく置いておく。その間に先ほどの紅茶が出来上がったので、ポットの蓋を開けスプーンでかき回しなじませる。
 底は浅く、間口の広いティーカップに紅茶を注ぎ、その上からほどよくなったミルクを適量注ぎ込む。
「紅茶はストレートもいいが、たまに甘いミルクティも飲みたくなる。ほらお前たちにはホットミルクだ。熱いから気をつけな」
 ニールは小さなミルクピッチャーで鍋のミルクをすくうと、せつにゃん達の前に2つコトンと置いた。
「悪ぃな。それより小さい入れ物がないんでそれで飲んでくれよ。外は寒かったろ。体が温まるぜ。お持ち帰り用は別で用意してやる。」

 ほこほこと立ち込める温かい湯気に包まれて、ティエリアッティはさっきまでこわばっていた表情が若干和らいだ気がした。一口含んでみる。甘く、温かいミルク。たしかにフレッシュとは全く違う。
「あちっ!」
 せつにゃんは甘い香りに飛びついて舌を火傷してしまったようだ。
「ああ、しまったな。お前は猫舌か。ちょっとまってろ」
 そう言うとニールはスプーンで鍋に残ったミルクをひとすくいしたあと、口元に近づけフーフーと息を吹きかけ冷ましてくれた。
「おいで、せつにゃん」
 舌をひりひりさせているせつにゃんはおそるおそるニールに近づき、スプーンの端に口をつけた。今度は熱くなかった。
「甘い」
 みるみるスプーンのミルクはせつにゃんに吸い込まれていく。
「もっと」
「待ってな」
 ニールは鍋から再度ミルクをスプーンですくうと、ゆっくり息を吹きかける。
 数回そうやってニールはせつにゃんにミルクを与えた。
「そろそろあっちのミルクも冷めたんじゃないか?」
「もっと!!」
「はいはい」
 せがむせつにゃんに押されて、ニールはやれやれと思いつつも、こんなティータイムも悪くないと思うのであった。

「すっかり俺のお茶が冷めてしまったな」
 ニールの膝の上で満腹になったせつにゃんがすよすよ寝息を立てている。
「・・・すまない」
「お前のせいじゃない」
「僕・・・お腹いっぱい・・・ムニャ・・・」
「・・・・・・すまない」
 ニールは苦笑して、うなだれるティエリアッティの頭を指の腹でなでた。
「!?何をする」
「美味かったのなら、いいよ」
 ニールはそう微笑むと、せつにゃんをクッションの上に移動させ、食器を片付けた。
「俺は休みの日は大抵この時間にお茶を飲んでるから、興味があったらまた来てくれてもいいぜ。」
「もう来ない」
「次は焼き菓子を用意しよう。」
「!!」
 ニールはニクい笑顔を振りまく。
 来週からは和やかなティータイムが迎えられそうだ。

・・・・・・・・・・・・・・
・私は激しく00を誤解しています。
・せつにゃんは子猫だと思っています。
・アレ(ハレ)が出てきません。実は床下にいると思います。
・多分、鉄棒とか溶接とか料理とか掃除とか得意。でも狩りは苦手とか。
・ロク刹と見せかけて、完全にこれロクティエです。
・そして、ありえっティの世界観を脳内お花畑に変換して本当にすいません。
・多分これ、宇宙要塞の中。床下ってなんだよ。
・綿のカーディガンを着るとティエの気分になれる、そんなムスメでした。

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